寂しいから 君に会いに行こう
2020年1月18日、1月19日
ラブライブ!フェス 開催
紆余曲折ありながらも私は2日間現地で参加しました。
この2日間は当初の想像以上に私の心を揺さぶりました。想いが巡りました。
ここで感じたものをさすがに何か書き残さねばならない、そう思いこの記事に起こしました。
折角なので参加を決めるまでの経緯も綴っています。
少しでも不愉快だと感じる記述があったらすぐに読むのをやめてくださいね。あと直接文句も言ってください。折角なのでここではっきりさせましょう。
割と正直に書きます。良いこともそうでないことも。
長いので当日の話をさっさと読みたい方は目次から飛んでください。
残念に思ったことなんかは最後にまとめたので読みたくなければ読まないでください。
2016年3月31日、4月1日
―2016年3月31日、4月1日―
最初で最後の、最大で最高のワンマンライブ参加でした。
人生で初めてライブに行ったアーティストが、本気で好きになった作品が、"Final"として区切りをつけた場所が東京ドーム。
TVアニメ2期放送終了直後に出会った私にはあまりにも短く、そして刺激的な時間でした。
まだまだこの先もライブに行って、もっとステージを見たいと思っていた矢先での最後のワンマンライブ開催。
納得できなかった、信じたくなかった、悔しかった、寂しかった、終われなかった。
だから全力で叫んで、跳んで、泣いて、歌って…最後だという覚悟を持って臨みました。
ラブライブ!フェス開催の発表
それから3年
2019年5月30日、ラブライブ!シリーズ9周年発表会が行われました。
発表会の開催が告知された時点で私は色々と懐疑的で期待せず。
なにしろ随分長いこと待たされているスクスタが一向にリリースされてない時期でしたから。この後4ヶ月で本当にリリースされてびっくりしましたが…
色々発表があって最後に爆弾がきました。ラブライブ!フェスの開催。
μ’s、Aqours、SaintSnow、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が出演。
μ’sが、μ’sがファイナルライブ以来再びステージに立つという。
まさか本当にやると思ってもいなかったので衝撃でした。
会場がSSAというのを見た私
東京競馬場でやれ
※収容人数22万5千人
そして運営への不信感が強い私は
運営に信用が無さ過ぎてメンバー全員出るんですかになってる
本当に歌うのか?本当に踊るのか?その時間は?全員出るのか?
3年前の当時こそもっと見たい、どこかでチャンスをという想いがありました。しかしファイナルライブという形で綺麗に締め括ったものを、フェスに出演という言ってしまえば中途半端な形で再び動かしていいのか。果たして私はそれを見たいのか。
それに私がずっと見たいと願っていたのはμ’sだったんですね。ここは諸氏様々なご意見がおありでしょうが、全ユニット揃うステージを見たいという考えは特にありませんでした。
ここからしばらく私は悩み続けることになります。
Blu-ray先行なんてどうせ積んでも当たらない。お金もない。かといって一度も申し込まないのも…
結局全Blu-ray先行一度も申し込まず。その間に周りは着実にチケットを押さえていきました。
しばらくして
HP先行:申込締切後に気付く
一般販売:落選
いよいよ後がなくなり、参加したくてもどうにもならないという諦めが強くなって行くのをやめようかという気持ちになってきました。
これはチケットの有無に関係ないことですが、今でも本当にμ’sが好きなのかすら自信を失い始めていました。
私は再び見たくはなかったんだ。そもそもフェスという形の時点で出演時間は少ない。曲数も少ない。期待するものは得られない。もう諦めよう、と。
本当に行かなくていいのか?
その日が近づいてきたある日、twitterのTLに相互フォローの人からのチケット譲渡ツイートが流れてきました。実はそれ以前にも数人から同様のツイートがあったのですが、行かない方向に気持ちが強く声をかけませんでした。
ここを逃したら今度こそ本当に後がない。諦めてはいたものの、その後もずっと悩み続けて相変わらず迷いはありました。
それでもその瞬間は「やっぱりμ’sを見たい」という気持ちが勝って声をかけ、初日の完全見切れ席のチケットを手にします。自分でも思いますが素直じゃないんですね、もっと自分の気持ちには正直になるべきです。もう少し早くてもよかった。
これでもう迷うことはない、チケットもある。参加する以上、ここから必要なのはしがらみを捨てて楽しむことです。打算的な話ですが、お金を払って行く以上楽しめないのは嫌ですから。
意外にも行くことが決まって公演日が迫ると楽しみになってくるものなんですね。なんだかんだやっぱり好きなんです。
2020年1月18日、1月19日
1日目
再びこれを使う時がくるとは…とファイナルライブのキンブレとタオルを携えてSSAに向かいました。
入場前に知り合いと集まって話をしましたが完全に同窓会です。ここ数年全く会う機会のなかった人ともお会いしたのは感動的でしたね。
手にしたのは完全見切れ席の単番のチケットなのでおひとり様参戦です。これがよくなかった。
刻一刻と開演が迫るにつれて孤独感と緊張によって精神状態が不安定になってきます。一人だからこの気持ちを吐露する相手もおらず、電波状況が悪くてあまり繋がらないtwitterを見ながらツイートするしかないわけです。
ずっと不安定な状態で開演を待ちました。恐らく精神状態の悪さは過去最高だったと思います。
不安定さが最高潮になった時
僕今のサントラ用インストに合わせてステージ上のカメラの映像が映された瞬間に心臓が止まった。
ステージ上の下手から上手に向かってステージ全体を映したカメラの映像がモニターに映りました。そして『僕らは今のなかで』のインストアレンジである『新しい場所へ [OP Arrange]』*1 の1:27~がBGMで流れ始めます。
ただでさえ緊張で壊れそうなのに、あまりにも心に訴えかけてくる演出をされて私のメンタルはぼろぼろになりました。
その後ナンバリングシングルが順番に流れ、次第に音量が大きくなって遂に開演。
最初に流れた映像は9周年記念発表会で公開されたものと同じPVだったのですが、『始まりの朝 (メインテーマ) [LM01]』が聞こえた瞬間に涙腺が緩みました。
何度か見た映像なのに、いよいよライブが始まるという昂ぶりと、過去のライブの様子が流れるせいもあってこれまでの様々な思いが巡ってぼろぼろ涙が出ます。ファイナルライブの時も冒頭映像でこれでもかというくらい泣いたのを思い出しました。
(時間が飛びます)
再び、『メインテーマ』*2が流れ、見覚えのあるμ’sの登場映像が始まります。
ここまでにだいぶ時間がありましたから、開演前の超不安定な状態を抜け出してむしろ冷静になっていました。
1曲目は『僕らのLIVE 君とのLIFE』
モニター越しではあれど、μ’sが本当にステージに立っている。歌って、踊って…
μ’sのコール&レスポンスを再びする日がくるとは…えみつんの「ファイトだよっ!」にはグッときました。
『僕らは今のなかで』
『ユメノトビラ』
TVアニメメドレーではライブで一番盛り上がる曲こと『No brand girls』も。「一進一跳!」の爆発特効でテンションが爆発したのをよく覚えています。
「私達は、ずっとμ’sです!」
過去にも同じように言ってくれましたが、改めてえみつんが言葉にしてくれたことの意味は非常に大きいです。嬉しかった。
ライブが終わった後、楽しかったし、嬉しかった。けれどこの心に残るもやもやは何なのか…少々すっきりしないまま会場を出て、知り合いの皆さんと入場前と同じ様にお話をしました。
「こう思っているのは自分だけだったらどうしようか」という不安があったのですが、同じ様に思っている人達がいて安心しました。
ライブとしては当初のMCや幕間映像が長いという予想に反し、フェスというタイトル通りに各ユニット淡々と曲を披露していく構成は意外でした。
2日目
そして2日目
いただいたのは初日のチケットだけでしたが、どうせ参加するなら両日行きたいし、初日だけというのはとても後悔しそうだったので2日目のチケットも手にしたい。そう思って初日にSSAへ向かう電車の車中で、未発券の完全見切れ席2連番を手に入れたのでした。
まだ2日目のチケットを持っていなかった知り合いを誘って2連番することにして、初日のような精神の不安定さからは解放されました。
「俺達が信じた音楽が!間違いなかったとまた今一度確かめようぜ!」
ナノ・セカンド by UVERworld#NowPlaying pic.twitter.com/ffVPbbdwvC
初日もそうでしたが、3年9ヶ月抱え続けた想いにけじめをつけるべくという心持ちでライブに臨んでいたのでこんなツイートをしていました。結構真面目にこんな気持ちでした。
チケットを発券したときから分かっていたことなのですが、この日の座席は完全見切れ席でありながらもステージ上手のほぼ側面に位置する200Lv。センターステージも花道も、メインステージの上手も見える席でした。
初日は現地ではありながらもモニター越しでしたから、今度こそ生でμ’sを見られるとなって興奮しきりでした。
同じように開幕で9周年記念PVが流れてまた泣くんですね。どれだけ涙腺弱いんだという感じです。
虹ヶ咲・聖闘士
虹ヶ咲はせつ菜の『CHASE!』がとても聴きたかったので2日目にきてくれてよかったです。本当に格好良くて好きなんですよねこの曲。サビで素直になった人達が会場中に沢山見えた時には「これだよ!これ!」と笑っていました。
かすみんの『ダイアモンド』も2日目でよかったよかった…相良さんが本当にかすみんでした。
虹ヶ咲に関してはランティス祭りとアニサマの2回見ただけだったので、ソロ楽曲と全体2曲と初めてボリューム多目で見ることができたのが大きかったです。
『Love U my friends』のサビはfufu-fuwafuwaではない (Yes!)
SaintSnowの『Believe again』、実は聴きたかった曲として私の中で非常に順位が高い曲でした。登場前にステージの階段で待機している帽子を被った佐藤さんが見えて、今日は『Believe again』の衣装だ!とワクワクに。
この際だからついでに言ってしまうとサンシャインの劇場版を私も観に行っていて、本編で最も衝撃を受けたのがこの曲でした。気になり過ぎてこの曲の為にもう一度観に行ったくらいです。
μ’s
SaintSnowが終わってホクホクな状態で、昨日と同じように次はAqoursかとのんびりしていたのですが、流れ始めたメインテーマが違う…
「これは…始まりの朝!?」と連番者共々困惑しました。まさか初日と順番が入れ替わるとは思いもよらず、焦る焦る…
いざμ’sがステージに立っている姿を実際に目にすると、初日を遥かに凌駕する感動がありました。
『僕らのLIVE 君とのLIFE』で「ダイスキ!」「ずっとね」「Let's go!」を嗚咽を漏らしながら叫んでもう言葉に表せないくらいの想いが溢れてきました。
私がμ’sのライブを生で目にしたのはファンミ横浜・名古屋、ファイナルライブだけなので、SSAのステージに立つμ’sを見るのは初めてだったわけです。2日目のLVだけの参加だった5thライブもこんな感じだったのかな…なんて思い浮かべながら見ていました。
TVアニメメドレーの曲目の変更はありませんでした。
『僕らは今のなかで』イントロの圧倒的OP感、この胸の熱さは今でも変わらない。「無謀な賭け? 勝ちに行こう!」、聴きたかったな…円陣見たかったな…
『START:DASH!!』を聴くとまず思い浮かべるのが3rdライブのアンコールで、私はBDで見ただけですがTVアニメ1期のその先へ、これから更に大きな夢へ踏み出した時の印象が強い楽曲です。振り返るところとか色々思い出しますね…
『No brand girls』の「一進一跳!」の爆発特効は本当に高まるんですよね…当時と同じように爆発特効を入れてくれたことには心から感謝したいし褒めたい。私は初めてSSAの壁を壊せました…いつ何度聴いてもこの曲の盛り上がりは凄まじいです。
「いまここで出会えた奇跡 忘れないで 僕たちの季節」
で噛みしめるように泣いた。
ほのクロールを一緒にやっているだけでもじんわりしてしまう…
『ユメノトビラ』は私が好きなμ’s楽曲の中でもかなりの上位の楽曲です。イントロや間奏のギターサウンドが気持ち良くて大好きで大好きで…佐伯高志さん楽曲がストライクゾーンまっしぐらなので…フルで一度も聴けたことないんですけど。
『KiRa-KiRa Sensation!』の『奇跡それは今さ ここなんだ みんなの想いが導いた場所なんだ』という歌詞は5thライブでもファイナルライブでも、このラブライブ!フェスでも心に強く響くものがありました。「みんなで叶える物語 夢のstory」と、ラブライブ!の根幹に関わるフレーズもあります。9人全員揃ってこの曲を歌うという意味も本当に大きい。
TVアニメメドレーはトロッコに乗りながらの披露だったので全体を通して振りは少なめでしたけど、できるところはみんなやってくれて嬉しかったです。
『Snow halation』は言わずもがなですね。μ’sを初めて見るという人も多くいる中で、この曲を聴けて嬉しいという人は多かったでしょう。落ちサビの色変え云々を抜きにして曲がまず好きですから、ありがたいなと。
μ’sに関しての記述少なくない?と思われるかもしれませんけど、あまりにも楽しさと再会の感動が大きくてあまり言葉が出てこないというか…(終演直後でも結構記憶失い気味)。この記事全体を通して綴っているのでご勘弁。
Aqours
『届かない星だとしても』
『WATER BLUE NEW WORLD』
を披露しました。
このセットリストに込められたものを私が素直に受け取ったものとして少し。
『届かない星だとしても』の「星」はμ’sを指すというのは既に方々で歌詞の考察として挙げられたものですが、この曲をμ’sと同じステージで、μ’sの次の出番で歌うというのは他のステージで歌うのとでは訳が違います。「手を伸ばせ!それから悩め!」
『未来の僕らは知ってるよ』は「I live, I live Love Live! days!!」に尽きるでしょう。この歌詞はこれまでAqoursが歩んできた物語の中で意味を持っていましたが、ラブライブ!三世代が集うステージで歌うことで、これまでとそしてこれからのラブライブ!全てに明確に意味が込められた楽曲になりました。
『君のこころは輝いてるかい?』はAqours始まりの曲。それだけでもこの場で歌う意味は十分ですが、最後に「そうだ僕たちは まだ夢に気づいたばかり」という歌詞がきます。
2日目に関してはこの曲が全体最後の曲でしたから、ラブライブ!がこれまでに叶えてきた夢はまだ終わらない。これからも新たな夢へ続いていくという解釈ができると思いました。
Aqoursとしてこの日のステージで歌うことに最大の意味を持つ楽曲が選ばれたと感じました。曲に込められた意味、立ち位置、それらを考えて恐らくこれ以上の組み合わせはないと思います。
あと『WATER BLUE NEW WORLD』はとにかく曲が凄く好みです。これも佐伯高志さん作曲。本当に良い曲です。Aqoursで一番好きかもしれない。
ラブライブ!フェスに参加して
色々あって2日間通して参加したラブライブ!フェスですが、まずこれだけは言っておきたいのが参加を決めて良かったということです。
迷いはありました。不安もありました。それでもあの日から3年9ヶ月ぶりにライブで歌うμ’sを見られたこと、一緒に叫べたこと、楽しかったしとにかく嬉しかった。それだけでも2日間参加したことに後悔はありません。特に2日目は自分の目で直接その姿を目に焼き付けることができました。
9人が歌っている。踊っている。そしてコール&レスポンス、MCでのメンバー同士の会話。どれも当時私が好きだと思ったものが変わらずにそこにはありました。
えみつん、うっちー、みもりんの3人がぎゅっとくっついているのがモニターに映っているのを見て「ああ…良かったなあ…」と感極まった。
区切りをつけたファイナルライブから3年以上の時間が経っても変わらないものがそこにあること、ただその事実を確認できただけで幸せになれたんです。
メンバーみんなが楽しそうにしているのが見ている側にも伝わってきました。「演者が本気で楽しんでいるのが伝わってくるからこそ、自分達も楽しい」と、当時感じていたものを改めて思い出したように感じます。
青春はここにあった。ありがとう
「μ’sは永遠に輝き続ける青春」だと畑亜貴さんは語りました。
μ’sは永遠に輝き続ける青春、Aqoursはこれから始まる青春。どちらもまぶしくて、ある一瞬で涙が出そうになる。
私はその意味をラブライブ!フェスという再会の場を以て再確認できたと思います。
ファイナルライブ以降は所謂μ’sロス、寂しさからμ’sの楽曲に触れることもあまりできなくなってしまいました。ファイナルライブのBDは購入してから未だに再生していませんし、CUT 2016年6月号も読めていません。ライブ映像ダイジェストを見ることすら躊躇われました。いなくなるわけじゃない、今まで彼女達が紡いできた物語はこれまでも変わらずずっとそこにある、そう理解はしていてもどうしても寂しくなる気持ちがありました。
それが今は、以前よりも少し前向きな気持ちでμ’sに向き合えるような心境の変化がありました。好きだけど寂しい、悲しい、ではなく本来の好きだという素直な気持ちに戻れたように思います。勿論全部思い切りすっきりというわけにはいきませんけど…
こうして前向きな気持ちになれたのも、開催直前に自分の気持ちに素直になって参加を決心できたからです。「好き」は理屈じゃないというのが私の考えですが、その気持ちを裏切らずに信じられて良かったと思います。μ’sが再びライブをすることはあるのか、新シングル、新たなプロジェクトの展開、この先のことは分かりませんが初心に帰って見守っていきたいです。
「嬉しいから会いたいよ 寂しいから会いたいよ
嬉しい悲しいそして 会いたくなるんだ どんなときも」
この先は読みたい人だけ読んでください。
不愉快になったら直接文句言ってくださいね!知りませんよ!
夢の跡
もやもやは残ると言いました。μ’sが再びステージに立つ姿を見られただけでも感謝すべきことなのでしょう。μ’sに会えただけでも楽しかったことは事実です。でも、それだけで本当に良かったのか…?
私がμ’sに出会ってからファイナルライブまでの間、心から凄いと思ったのは、強い魅力を感じたのは、 どういったところだったのか。
ちゃんと振り付けがあったのは『僕らのLIVE 君とのLIFE』『Snow halation』の2曲で、他はメドレーという形でトロッコに乗りながらの披露。
やっぱりフルで聴きたい!ナンバリングやユニットや聴きたい曲はもっと沢山ある!
曲数の少なさやパフォーマンスの物足りなさを、あまり認めたくはありませんが感じてしまいました。そもそもフェスの出演という形では披露できる曲数が限られます。それでも見たいものがあるという希望は捨てられない。
こんなことを言うと「ブランクがあることを考えろ」「またステージに立ってくれただけでもありがたいことだ」「現実を見ろ」なんて思われるかもしれません。実際それらの指摘は正しいものでしょう。
では、私が好きになったものは何だったのか?当時贔屓目を無しに凄いと思ったものは何だったのか?不可能だと思えるようなことを、ライブという非日常の空間の中で、現実の問題なんて気にさせない「夢」を見せてくれたからじゃないのか?そしてそれを本気で楽しんでいる彼女達の姿がそこにあったからじゃないのか?
練習時間がどうとか色々な事情が…なんてことを見た側が口にしながらもありがたがるのは、彼女達に対しても失礼ではないのか?
恐らく限られた時間の中で彼女達は最大限のパフォーマンスを見せてくれたはずです。それでも…それでも…という想いがどうしても残ってしまう。
ここだけ読むとそんなにパフォーマンスのレベル低かった?そんなに楽しくなかった?評価厳し過ぎじゃない?目が肥えただけじゃないの?と思われるでしょうが決してそんなことはなくて、ただ、ただ…惜しいんです。あまり上手く言葉にできませんが…
また、これは別の観点になりますが、当初全ユニットが一堂に会すということから、「スクールアイドルみんなの歌」として劇場版で歌われた『SUNNY DAY SONG』とスクスタ内で27人が歌っているOP曲『TOKIMEKI Runners』の全員での披露が期待されていました。しかし、出演者全員で歌うということすら全くなく幕が閉じました。
これに関しては当初から私は正直期待していなかったので、まあやはりかという感想だったのですが、いざ本当にやらないとなるとこれでよかったのか?とは感じました。
『SUNNY DAY SONG』に関して私は「そうは言ってもやっぱりμ’sの曲でしょう?」という想いがあって全員で披露というところを強く望んでいないので構わないのですが、折角同じステージに集まるのだから、何かその日にしかできないことを少しくらいはしてもよかったのではないか?と。
オリジナルメンバーがいるのならオリジナルメンバーで披露すべきだ、というのが私の考えですが最後に1曲くらい大団円で歌ってもよかった、というより歌うべきではなかったのかという疑念が残ってしまう。
ここで例を挙げると2015年*3に開催されたアイドルマスター10th anniversaryライブ「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2015」があります。
アイドルマスター10周年を記念して西武ドームで2days開催。765PRO ALLSTARSとCINDERELLA GIRLS、MILLIONSTARSが一堂に会す「お祝い」と「お祭り」のライブでした。
このライブでは3組全員で歌うテーマソングが作られ、またライブで披露された曲はオリジナルメンバーで歌う曲は勿論、3組の出演者が混ざって歌う曲もあるなど自由度に富んでいました。披露曲数は2日目がアンコール込みで53曲。
このライブのアンコール3曲はTHE IDOLM@STER THREE STARS!!!として全員で披露されました。
29:49~が全員披露の『M@STERPIECE』
THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2015 Live Blu-ray ダイジェスト映像【第3弾】
私はこのライブが同じコンテンツの輪の中にあるユニットが集まって行うライブの理想形だと考えていて、適度にオリジナルメンバーとメンバーシャッフルを織り交ぜながら、そして最後は全出演者で大団円というのはとても感動的です。
コンテンツが違う、状況が違う、会場が違う、数年前の話だ、全部その通りです。あまり他と比べるのは好ましく思われないでしょうが、ラブライブ!もスクールアイドルが増え、一堂に会してライブをするというのであれば、このような形での開催も望まれるのではないでしょうか。
2020年1月28日には新たなプロジェクトの始動も発表されました。μ’s、Aqours、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、今後のラブライブ!がどのような未来を描くのかは分かりませんが、少なくとも夢を追いかける人を裏切らないような展開を見せてくれることを祈ってこの記事を締めたいと思います。
史上最長の1万文字超えとなりましたが、一部でも読んでいただいた方に感謝を致します。
ありがとうございました。